✅ 高卒認定試験とは?
高卒認定試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が年に2回実施している「高校を卒業していない人のための国家試験」です。
この試験に合格すると、次のようなメリットがあります:
- 🎯 大学・短大・専門学校の受験資格が得られる
- 💼 一部の就職試験・国家資格で“高卒”として扱われる
- 🌱 学歴に対する自信がつき、将来の選択肢が広がる
たとえば、「高校に行かなかった」「途中で辞めた」「定時制や通信制が合わなかった」といった方にとって、再チャレンジのチャンスになる制度です。
✅ 高校卒業とは違うの?
高卒認定試験に合格しても、正式な学歴としては「高校卒業」とはなりません。
区分 | 表記の例 |
---|---|
高校卒業 | 高等学校 卒業(学歴として“高卒”) |
高認試験合格者 | 高等学校卒業程度認定試験 合格(学歴上は中卒) |
ただし、大学や専門学校への出願資格は「高卒と同等」として認められますし、多くの企業でも「高卒扱い」とされることがあります。
✅ どんな人が受けられるの?
以下の条件を満たせば、誰でも受験可能です。
- 🕒 その年度(試験の年)の3月31日までに16歳になること
- 🏫 高校を卒業していないこと
※高校在学中でも受験はできますが、卒業予定者には不要です。
たとえば、こんな方が対象です:
- 中学校卒業後、進学していない方
- 高校を中退した方
- フリースクール・サポート校に通っていた方
- 海外の高校を卒業していない方
📅 試験はいつ?何回あるの?
高卒認定試験は毎年2回、全国で実施されます。
回数 | 実施時期 | 出願時期 |
---|---|---|
第1回 | 8月上旬 | 4月上旬〜5月中旬ごろ |
第2回 | 11月上旬 | 7月下旬〜9月中旬ごろ |
📌 詳しい日程は毎年、文部科学省の公式サイトや受験案内で発表されます。
📚 試験科目ってなにがあるの?
高卒認定試験に合格するには、合計8〜10科目の合格が必要です(理科の選択方式により変わります)。
教科 | 科目の例 |
---|---|
国語 | 国語(現代文・古文・漢文) |
数学 | 数学(数学Ⅰ) |
英語 | 英語(英語コミュニケーションⅠ) |
社会 | 地理/歴史/公共 |
理科 | 下記①または②のいずれか |
理科は次の2パターンから選択:
① 「科学と人間生活」+ 基礎科目1つ
(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎 のうち1科目)
② 基礎科目3つ
(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎 のうち3科目)
📌 ポイント:
- 一度合格した科目は次回以降の試験で免除され、生涯有効です
- すべてマークシート形式(記述問題なし)なので対策しやすいです
💡 合格するには何点必要?
文部科学省は明確な合格基準を公表していませんが、一般的に40点(100点満点換算)程度の得点で合格と言われています。
つまり、4択問題で2問正解すればOKという感覚で取り組めます。
🟢 初めてでも、しっかり勉強すれば合格を目指せる試験です!
🔰 こんな方におすすめ!
- 「高校に行っていないけど、大学や専門学校に進みたい」
- 「就職活動の選択肢を広げたい」
- 「学び直して自信をつけたい」
- 「家事や育児、仕事と両立しながらマイペースで資格を取りたい」
🌟 年齢やこれまでの経歴に関係なく、何歳からでも挑戦できる試験です!
✅ まとめ:高卒認定試験は“人生の選択肢を広げるパスポート”
高卒認定試験は、学歴のためだけの試験ではありません。
これは**「もう一度やってみよう」と自分で決めたあなたの意思を証明する資格**です。
未来のために、まずは一歩を踏み出してみませんか?
📘 次回の記事では…
【第2回】2025年(令和7年度)高卒認定試験の最新情報(試験日程・出願・科目構成など)を詳しく解説します!
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